保険の見直し方|銀行・郵便局の窓口契約を解約して投資に回した話

資産形成
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「保険は入っておくべきもの」そう思って、深く考えずに契約したことはありませんか?

筆者は新卒で引っ越した際、郵便局に転送手続きに立ち寄ったところ保険の勧誘を受け、不安を煽られるままに貯蓄型の終身保険(月1万円)に加入してしまいました。数年後、資産形成について学ぶうちに「この保険は自分に必要ないかもしれない」と気づき、解約しました。今はその決断を正しかったと思っています。

この記事では、保険の見直しを考えているすべての人に向けて、銀行・郵便局の窓口契約に潜む問題点と、自分に本当に必要な保険を判断する方法を解説します。

日本人は保険に入りすぎている

まず、日本の生命保険加入状況を確認してみましょう。

公益財団法人 生命保険文化センターの「2024年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、以下のデータが示されています。

世帯種別 加入率 平均年間保険料
2人以上の世帯 89.2% 約35.3万円(月2.9万円)
単身世帯 45.6%

出典:公益財団法人 生命保険文化センター「2024年度 生命保険に関する全国実態調査」

2人以上の世帯では約9割が加入し、月平均で約2.9万円を保険料に充てています。年間35万円以上を支払っている計算です。これだけ大きな出費であるにもかかわらず、契約内容を把握していない人が多いのが現状です。

銀行・郵便局の窓口で契約した保険が危ない理由

保険は保険会社から直接加入するだけでなく、銀行や郵便局の窓口でも販売されています。しかし、窓口販売には特有のリスクがあります。

販売側に高い手数料が入る商品が並んでいる

銀行や郵便局は、保険会社から代理店手数料を受け取る仕組みで保険を販売しています。手数料が高い商品ほど積極的に勧められやすく、必ずしも消費者にとってベストな商品が提案されるわけではありません。

金融庁の調査によると、銀行等で販売された一部の保険商品では、購入後4年間で約6割が解約されているという実態が明らかになっています。これは「思っていたものと違った」と感じる人がいかに多いかを示しています。

出典:金融庁「顧客本位の業務運営に関するモニタリング結果(2023事務年度中間報告)」

不安を煽る販売トーク(筆者の実体験)

筆者が経験した郵便局での勧誘では、「もし病気になったら」「将来の備えは早いほどいい」という言葉が繰り返され、断りにくい雰囲気を作られました。当時は保険や資産形成について知識がなく、不安を感じてそのまま契約してしまいました。

こうした販売手法は珍しくありません。重要なのは、その場で判断せず一度持ち帰ることです。

貯蓄型保険(終身保険)が不利な理由

「貯蓄型保険なら保険料が戻ってくるから安心」と思う方も多いでしょう。しかし、貯蓄型保険には大きな落とし穴があります。

比較項目 貯蓄型終身保険 掛け捨て保険+インデックス投資
月額保険料の目安 1万円 2,000円(保険)+8,000円(投資)
死亡保障 あり あり
資産運用の効率 低い(利回り0.数%程度) 高い(長期平均5〜7%程度)
途中解約 元本割れのリスクあり いつでも自由に引き出し可能
柔軟性 低い(一度入ると変更しにくい) 高い(必要に応じて変更可)

貯蓄型保険の利回りは一般的に低く、同じ保険料を掛け捨て保険と投資に分けた場合と比べると、長期的な資産形成において大きな差が生まれます。「保険で貯蓄」は効率的とは言えません。

保険が必要な人・不要な人

保険の必要性は、ライフステージや状況によって大きく異なります。自分の状況に照らし合わせて確認してみましょう。

状況 保険の必要性 理由
独身・扶養家族なし 低い 自分が亡くなっても経済的に困る人がいない
共働き夫婦・子なし やや低い 片方が亡くなっても生活を維持しやすい
専業主婦(夫)と子あり 高い 収入源が亡くなると生活が困窮する
住宅ローンあり 中程度 団体信用生命保険で一定カバーされる場合も
貯蓄が十分ある 低い 医療費を自己負担できる資金があれば医療保険不要な場合も

また、日本には公的保険制度(健康保険・高額療養費制度・傷病手当金など)が充実しており、多くの場合これだけでもある程度の保障が得られます。民間保険を検討する前に、まず公的制度で何がカバーされるかを確認することが重要です。

筆者が終身保険を解約した話

筆者は新卒時に月1万円の貯蓄型終身保険に加入しましたが、数年後に資産形成を学ぶ中で以下の理由から解約を決断しました。

  • 独身で扶養家族がいないため、死亡保障の必要性が低かった
  • 家族も働いており、経済的に支える必要がなかった
  • 月1万円を積立投資(インデックスファンド)に回すほうが長期的な資産形成に有利と判断した

解約時には払戻金が生じ、その全額を少額の積立投資に充てました。今振り返ると、早い段階で気づいて解約できたことが、資産形成を加速させるひとつのきっかけになったと感じています。

保険を見直す具体的なステップ

実際に保険を見直す際は、以下の手順で進めると整理しやすくなります。

  1. 保険証券をすべて取り出す:まず何に入っているかを把握する
  2. 保険の種類・保障内容・月額保険料を一覧にする:表にするとわかりやすい
  3. 公的保険制度で何がカバーされるか確認する:高額療養費・傷病手当金など
  4. 「誰のために」「何のために」必要な保険かを問い直す:目的が不明確な保険は不要な可能性が高い
  5. 不要と判断したものは解約・減額を検討する:払戻金があれば投資に回すことも選択肢

迷う場合は、中立的な立場の独立系FP(ファイナンシャルプランナー)に相談することも有効です。保険会社や銀行と利害関係のないFPは、偏りのないアドバイスが期待できます。

よくある質問(FAQ)

Q. 保険を解約するとどうなりますか?

A. 解約すると保障はなくなります。加入期間に応じた「解約返戻金」が受け取れる場合もありますが、特に加入初期は元本割れするケースが多いです。解約前に必ず保険証券や担当者に確認してください。

Q. 銀行・郵便局で加入した保険は解約しにくいですか?

A. 解約手続き自体は保険会社に直接連絡すれば可能です。窓口でなく保険会社の契約者専用ダイヤルに電話するのが確実です。

Q. 医療保険は全員必要ですか?

A. 必ずしもそうではありません。日本の健康保険には高額療養費制度があり、医療費の自己負担には上限があります(所得区分によりますが概ね月8〜10万円程度)。貯蓄が十分あれば医療保険なしで乗り切れるケースも多いです。

まとめ:自分に必要な保険だけを、正しく持つ

  • 日本の世帯の約9割が生命保険に加入し、平均年間35万円以上を支払っている
  • 銀行・郵便局の窓口では手数料が高い商品が優先的に紹介されやすい
  • 貯蓄型終身保険より、掛け捨て保険+インデックス投資の組み合わせが資産形成に有利
  • 独身・共働きなど扶養家族がいない場合は保険の必要性が低いことが多い
  • まず手元の保険証券を見直し、不要なものがあれば解約・払戻金を投資へ

「なんとなく入っている保険」を一度立ち止まって見直すだけで、毎月の支出を減らし、資産形成のスピードを上げることができます。ぜひ今週末、保険証券を引っ張り出してみてください。

最終更新:2026年4月 参考:生命保険文化センター「2024年度 生命保険に関する全国実態調査」金融庁「顧客本位の業務運営に関するモニタリング結果」


免責事項

免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の投資・金融商品を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。金融商品の選択・購入にあたっては、ご自身の判断と責任において行ってください。また、記載の情報は執筆時点のものであり、制度変更等により内容が変わる場合があります。


参考資料

最終更新日:2026-04-13

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